地上の楽園「ベテスダ」は、多くの草木や花々で溢れる、とても美しい場所だった。
しかし、悪魔ゲルスのもたらした災禍によって、その姿は変容してしまう。
一族の愛したこの地を守りたいという願いを胸に、リシオネは希望を失わず救援者を待つ。

ベテスダで起きた大きな災難

悪魔の山

エルアノール山岳地帯の奥深くには、芳しい花々の香りに満ち、清らかな川が流れ、そして青々とした草木の溢れる、ベテスダ山脈という美しい場所がある。
そこに住まうヴィルディ 一族は女神セレスに仕えるハイエルフの部族で、美しい自然を愛し、小さな草の葉さえもひとつの命として慈しむ、生命を尊び大切にする人々だ。

今から数年前、次元の障壁を維持していた魔王が倒れた際に生じた次元の裂け目から、多くの魔物とともに酷寒の悪魔ゲルスが平和な地上の楽園「ベテスダ」へと現れた。
ヴィルディ 一族は悪魔ゲルスとその軍隊を相手に全力で戦いを挑むも、大敗を喫する。
そして、生き残ったのはヴィルディ 一族最後の族長であったリシオネただひとりだった。

地上の楽園「ベテスダ」は失われた。
花の香りは毒気へと、春の薫風は吹き荒む吹雪へと姿を変える。
リシオネは、悪魔ゲルスの呪いによって氷に蝕まれながらも抵抗を続け、悪魔ゲルスがベテスダ山脈から抜け出せないように魔法結界を張り巡らせた。
しかしそれは現状維持に過ぎず、悪魔ゲルスを倒さなければ根本的には何ひとつとして解決しない。

リシオネにかけられた呪いは、刻一刻と彼女を凍りづけていく。
悪魔ゲルスの呪いによって死に至る前に、誰かが助けてくれることを女神セレスに祈ることしかできない。
そして、その『誰か』が、女神セレスの御心を理解する善良な者であるようにと願うばかりだった。

悪魔の山
(フィールド)
かつては美しい自然に溢れ、ヴィルディ 一族というハイエルフの部族による魔法結界で守られていた。
しかし、イリスたちが魔王を倒した日に起きた大地震によって次元の裂け目が生じ、
そこから侵入した悪魔ゲルスと彼の軍隊に蹂躙されて、今では悪魔たちの潜む雪山と化してしまった。
悪魔の峡谷
(インスタンスダンジョン)
悪魔ゲルスと、彼によって選び抜かれた精鋭たちによって、陣が敷かれている場所。
この地に潜伏し、悪魔ゲルスは消耗してしまった自身の力を回復し、
自らが率いる軍隊の強化に心血を注いでいた。
神秘の殿堂
(インスタンスダンジョン)
当初は女神セレスに礼拝するための神殿として建設されたが、
後に、ヴィルディ 一族が世界中の美しい自然や、その神秘を研究するための殿堂となる。
現在は悪魔ゲルスの襲撃によってすべての記録は燃やされ、輝かしき殿堂は崩壊してしまった。

ヴィルディ 一族最後の族長

リシオネ

リシオネは他のハイエルフたちのような身体能力や戦闘技術には恵まれていなかったが、生まれながらの豊かな魔力と賢さから、優れた魔法使いとして成長した。

ヴィルディ 一族の族長になるために最も必要な資質は、魔力の器が堅固で広大であること。 部族の村を外部から隔離し保護する魔法結界の権限は代々部族の族長が受け継ぐため、族長となった者は誰しもが優れた精霊使い、あるいは魔法使いだった。 そして、優れた魔法使いであるリシオネは、若いながらもその資質を評価されて族長という地位についた。

リシオネは部族の村を再び開放し、外部の国と交流することで部族を発展させたいと考えている。 村を外部から隔離し続けることで部族の発展が妨げられており、結果としていずれ破綻してしまうのではないかと、彼女は懸念していたのだ。

永い歳月を生きてきた部族の人々には保守的な者が多く、リシオネの考えに批判的ではあったが、一方で賢明な元老や若い世代は彼女を積極的に支持していた。

「部族の未来を、私の手で輝かせてみせる。」

若き族長リシオネは部族の繁栄を願い、新たな展望を描き始める。
そしてついに計画が形となり、いよいよ夢に向かって動きだそうとした矢先…。


信じがたい「悪夢」に苛まれ、彼女の夢は踏みにじられることとなる――。

次元の裂け目から現れた、酷寒の悪魔

ゲルス

悪魔ゲルスは魔王ルクスの抱える軍団長のひとりだったが、自らの軍隊と権能を過信しすぎてしまったが故に、反逆を起こすも失敗してしまう。
魔界から逃亡する最中に、彼は次元の裂け目を通じて地上の楽園「ベテスダ」へと姿を現し、いつの日か魔界へと戻って復讐を果たすべく、この地を保護する魔法結界を利用して、消耗した力の回復と軍隊の増強を図った。

魔法結界を維持するために生かしていたリシオネが悪魔ゲルスの呪いによって衰弱していく中、次元の裂け目から現れた冒険者たちが悪魔ゲルスに戦いを挑んだものの、誰しもが帰らぬ人となった。

そしてある日、またしてもひとりの冒険者がこの地を訪れ、死期の迫るリシオネと邂逅する。
悪魔ゲルスは新たな戯れの予感に、心底沸き立っていた。

「人間は愚かで、同じ過ちを繰り返す。
 今度はどうやって弄んで殺してやろうか。楽しみでしかたない、フフ、クハハハ!」

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